興味関心の低下等の精神症状及び食欲低下、不眠といった身体症状が特徴です。
脳の神経伝達物質の異常が原因と考えられますが、確定的ではありません。
一時「こころのかぜ」と表現され、軽い病気のように誤解されていた時期もありましたが、
実際はかなり深刻な病気です。
アメリカで行われたSTAR*Dという研究でも2年間で寛解導入できるのは6割に過ぎない
というデータが出ており、考えられていたほどには予後が良い病気ではありません。
減量医師、フィッシャーズ、インディアナ
早期発見・早期治療によって治療成績は良くなりますので、
家事・仕事・趣味等の習慣的な行動が億劫になったり、
夜眠れないといった症状が2週間以上続いていた場合は診察を受けたほうが良いでしょう。
最近は有効で副作用の少ない抗うつ剤もかなり増えましたし、
薬の服用が不安な場合は認知行動療法のみでも良くなるケースがありますので、
受診の際に医師と治療方針について良く相談してください。
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うつのエピソードに躁のエピソードも加わるのが特徴です。
躁の時期には活発に活動し、長い文章を書いたり、あちこち電話したり、
不要なものを買いあさったり、商売を思いついて実際に行動に移したりします。
その間は本人に病気の自覚はなく、躁症状が治まってうつの時期になって受診する方がほとんどです。
しかし躁症状の時期に多くの人に迷惑をかけたり、その間の浪費のため借金を抱え込んでしまったりと
うつの時期よりも本人の不利益は大きく、躁状態に対する早期の対処・再発予防が必要です。
最近の研究で双極性障害の方に抗うつ剤を処方すると
かえって躁のエピソードを誘発して予後が悪化するということが報告されています。
治療は感情調整剤(デパケンR、テグレトール、リーマスな� �)および非定型抗精神病薬(ジプレキサなど)です。
年に4回以上躁とうつをくり返している場合は急速交代型といって特に慎重な対応が必要です。
良く主治医と治療方針について話し合ってください。
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双極性障害(躁うつ病)としてあつかう病態ですが、必ずしも躁のエピソードは必要ありません。
ご家族に躁うつ病のかたがおられたり、抗うつ剤によって元気になりすぎたことがあるだけでも
この病気の可能性があります。
他には寝すぎてしまう過眠症状や過食衝動(非定型うつ病の特徴)、産後の発症、
抗うつ剤が効きにくい、3回以上うつを繰り返しているなどの特徴があると、可能性が高いです。
往々にして患者さんは病院ではうつ状態の話しかしませんので、
この病気がうつ病と誤診されているケースが非常に多いです。
抗うつ剤で治療した場合、衝動性のコントロールが出来なくなり、
手首をきったり・物にあたったり・身近な人を攻撃したりします。
治療前より状況が悪化しているにもかかわらず、更に抗うつ剤が増量されて、
入院せざるを得なくなるようなケースもあります。
自殺率も単極うつ病(純粋なうつだけのうつ病)よりも高く、注意が必要です。
最近よく指摘される「新型うつ病」・「ディスチミア親和型うつ病」と診断される症例の大部分は、
双極スペクトラム障害ではないかと思われます。
さらに、境界性人格障害と誤診されているケースもあります。
治療は感情調整剤(デパケンR、テグレトール、リーマスなど)および非定型抗精神病薬(ジプレキサなど)です。
まずは衝動性のコントロールに重点を置くことが重要です。
行動制限と休養でうつ症状は自然に回復してきます。
回復を焦って抗うつ剤を使用するとかえって状況が悪くなることがありますので注意が必要です。
<混合状態について>
躁とうつの症状が両方同時に存在する場合を混合状態といいます。
少しわかりにくい概念で� ��が実際に双極スペクトラム障害の患者さんの大部分はこの症状に悩まされています。
たとえば意欲は亢進して躁状態だけど、感情は非常に落ち込んでいて
「自分の存在価値が無い」と考えていると仮定してみてください。
こんなときに自殺衝動が出やすいのです。
抗うつ剤の処方は増えているのに自殺率が減っていない。
むしろ自殺既遂例の多くは抗うつ剤を服用していたというデータもあります。
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