エボラウイルスを病原体とする感染症で出血熱でもあります。
主にアフリカ中央部のスーダン、コンゴ民主共和国、ガボンなどで発生しています。
症状には発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢などがあり、酷くなると口内、皮膚、消化器官などから出血が起こります。
致死率は50~89%と非常に高くなっています。
エボラ出血熱には特効薬やワクチンなどは無く、効果的な治療法は現在確立されていません。
クリミア・コンゴウイルスを病原体とする感染症です。
クリミア・コンゴウイルスを持っているダニに噛まれたり、ウイルスに感染している家畜・動物や病人の体液に触れることで感染します。
症状には高熱、頭痛、結膜炎、下痢などがあり、酷くなると粘膜に紫斑が発生したり、肝機能障害などを伴う場合があります。
致死率は15~30%とされています。
治療法としては輸血や、抗ウイルス剤(リバビリン)の投与、抗生物質の投与があります。
天然痘ウイルスを病原体とする感染症です。
症状には高熱、頭痛、頭部や顔面の発疹が発生し、天然痘が進行すると発疹が内臓を含む全身に現れ、肺にも影響が現れ呼吸困難で死に至る場合もあります。
また、完治後も発疹の瘢痕(あばた)が残ることがあります。
天然痘は非常に強い感染力を持ち、飛沫感染や接触感染で人に感染します。致死率は約40%と言われています。
予防法にはワクチン(種痘)を接種することが有効で、対処法は鎮痛剤投与、水分補給、シドフォビル(ビスタイド)の注射などの対症療法があります。
なお、天然痘の自然感染は1977年を最後に報告されていないため、1980年5月8日にWHO(世界保健機関)は根絶宣言を行いました。
ペスト菌を病原体とする感染症で、ペストは種類にも寄りますが致死率が高い病気です。
症状には高熱があり、感染方法により、リンパ腺が冒される「腺ペスト」、菌が血液に入り敗血症を起こす「ペスト敗血症」、 肺に菌が入り込む「肺ペスト」、皮膚が感染し膿疱が出来る「皮膚ペスト」があります。
このうち「ペスト敗血症」は全身に黒いあざが出来るため「黒死病」とも呼ばれます。
ペスト菌クマネズミなどのげっ歯類に感染する病気で、感染したネズミの血を吸ったノミを介して人間に感染します。
予防法にはワクチンの接種があり、治療には抗生物質やストレプトマイシン、テトラサイクリン、サルファ剤の投与があります。
マールブルグ出血熱、マールブルグ病、ミドリザル出血熱とも呼ばれています。
マールブルグウイルスを原因とする感染症です。
過去にアフリカを中心に何度か散発的な発生をしていますが、感染力はそれほど強くないようで、爆発的に広まることは少ないようです。
マールブルグ病の症状には発熱、頭痛、嘔吐、下痢などがあり、重度になると吐血や下血が発生し死にいたる場合があります。
治療法はまだ確立されておらず、病状の緩和を目的とする対症療法のみとなっています。
ラッサウイルス原因とする感染症で、1969年にナイジェリアのラッサ村で発生したことから病名が付けられました。
毎年世界で10万人以上が感染し、5000人近くが死亡しているとされています。
症状には発熱、頭痛、関節痛、咽頭痛、吐血、下血、倦怠感などがあり、場合によってはショック死をしたり、後遺症として知覚神経マヒなどが発生します。
ラッサ熱に感染しても8割は軽症で回復しますが、2割は重症となり、1~2%の患者は死に至ります。
治療方法には抗ウイルス薬のリバビリンの注射が有効とされています。
それぞれ中南米の地域で発生し、現地に生息するネズミなどのげっ歯類から感染します。
症状には発熱、筋肉痛、頭痛、リンパ腫の肥大などがあり、重度になると出血も発生し、場合によっては死にいたる事もあります。
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ポリオ
ポリオウイルスが原因で発生する感染症です。
5歳以下の感染率が9割以上であるため脊髄性小児麻痺とも呼ばれますが、成人になってからも感染することがあります。
症状には発熱、頭痛、倦怠感、嘔吐、下痢などがあり、極まれに足や腕に弛緩性の麻痺が発生することがあり、これが呼吸器官のマヒに繋がり死にいたる場合があります。
感染した場合の効果的な治療法はありませんが、各種ポリオワクチンの接種で予防が可能です。
ポリオは世界を挙げて根絶を目指しており、現在もポリオが常在している国はインド、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの4カ国となっています。
ジフテリア菌を原因とする感染症です。
症状の場所により、咽頭・扁桃ジフテリア、喉頭ジフテリア、鼻ジフテリア、 皮膚ジフテリア、 眼結膜ジフテリア、生殖器ジフテリア等と分類されます。
ジフテリアの症状には高い発熱、激しい咳、喉の痛み、嘔吐などがあり、場合によっては出血や、喉頭部の腫れなどにより呼吸困難や窒息死を引き起こす場合があります。
治療法にはペニシリン、エリスロマイシンなどの抗生物質の投与があり、予防法にはジフテリアトキソイドを含んだ三種混合ワクチンなどがあります。
SARSウイルスを原因とする感染症です。
2002年7月もしくは11月に中華人民共和国広東省で発生し、2003年7月に鎮圧されるまで中国・香港・台湾・カナダ・シンガポール・アメリカなどで8000人以上が感染し、 770人余りが死亡しました。
重症急性呼吸器症候群の症状には38度以上の高熱、咳嗽、息ぎれ、呼吸困難、肺炎などがあります。
結核菌を原因とする感染症です。
明治頃までの日本では労咳(ろうがい)と呼ばれ、日本人の多くが感染し国民病とも呼ばれていました。
結核菌は空気感染で伝染し、発症する器官により様々な症状を発生させ、場合によっては死にいたることもあります。
結核が発生する場所により、肺結核、結核性髄膜炎、結核性リンパ節炎、結核性心膜炎、結核性腹膜炎、腸結核、腎結核、副腎結核、 結核性卵管炎、筋骨格系の結核症、皮膚結核などがあります。
結核の予防方法にはBCGワクチンの接種があります。
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ベロ毒素や志賀毒素と呼ばれる毒を発生する大腸菌による感染症です。
腸管出血性大腸菌感染症を発生させる大腸菌にはO2、O4、O5、O18、O25、O26、O55、O74、O91、O103、O104、O105、O111、O113、O114、O115、O117、O118、O119、O121、O128、O143、O145、O153、O157、O161、O163、O165、O172などがあり、 中でもO157が有名で発生率も8割近くと非常に高くなっています。
症状にはかるい発熱、下痢、腹痛、血便などがあり、場合によっては合併症を引き起こし死にいたる場合もあります。
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潜伏期間は通常2~3日で、症状としては下痢、低体温、血行障害、血圧低下、筋肉の痙攣、極度の脱水などにより死ぬことがあります。 また、脱水症状により皮膚が乾燥し、コレラ特有の「コレラ顔貌」という顔になります。
致死率は治療を行わない場合、アジア型コレラで75~80%、エルトール型で10%。適切な治療を行えば致死率は1~2%とかなり低くなります。
コレラに感染した場合は、極度の下痢と嘔吐による脱水を防ぐ為、電解質液(水にブドウ糖や塩化ナトリウムなどを溶解したもの)を与え、水分を補給させます。
コレラの感染は経口感染であるため飲食に注意し、特にコレラ感染者の排泄物や吐瀉物には注意が必要です。
2010年現在、7回の世界的流行(パンデミック)を起こし、日本でも江戸時代から大正時代頃まで、数度に渡って数万から数十万(資料によって数は様々)の死者を出しています。
赤痢菌を原因とする感染症で、血屎(ちくそ)とも呼ばれていました。
赤痢菌にはA群赤痢菌・志賀赤痢菌、B群赤痢菌・フレクスナー赤痢菌、C群赤痢菌・ボイド赤痢菌、D群赤痢菌・ソンネ赤痢菌の4種類があり、 細菌性赤痢の症状には下痢、発熱、血便、腹痛があります。
サルモネラの一種であるチフス菌を原因とする感染症です。
腸チフスの症状には発熱、腹痛、下痢、頭痛などがあり、重度になると40度近い高熱や水状の下痢、血便などになり、バラ疹と呼ばれるピンク色の発疹が発生します。
治療方法には抗菌剤の接種があり、予防にはワクチンの接種がありますが、日本では未承認となっています。
感染経路には感染者の便や生水を通して伝染する場合があります。
パラチフスの症状は通常、腸チフスよりも軽いとされています。
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E型肝炎ウイルス(HEV)を原因とする感染症で、肝炎を引き起こします。
症状には腹痛、嘔吐、発熱、黄疸、肝臓の腫れなどがあります。
E型肝炎は自然消滅や自己治癒により治る事があり、致死率はそれほど高くありませんが、急性間肝疾患により死に至る場合もあります。
西ナイル熱
ウエストナイルウイルスを原因とする感染症です。
発症率は20%程度と低いですが、発症すると発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が起こり、極まれにウエストナイル脳炎を発症する場合があります。
ウエストナイル脳炎は頭痛や、嘔吐、錯乱、マヒ等が起こり、場合にっては死にいたることも有ります。
ウエストナイルウイルスの感染経路は、菌を持つ鳥の血を吸った蚊に刺されることで感染します。
症状には発熱、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐などがあり、急性肝炎を引き起こします。
エキノコックスはキツネ・イヌ・ネコに感染し、感染した動物の糞等に混じったエキノコックスの卵を口に居れることで人間に感染します。
人間に感染すると肝臓に寄生し、腹痛、黄疸等の症状が発生し、その後は肺などに感染が移ります。
治療にはアルベンダゾールの服薬などがあります。
日本ではエキノコックスは北海道などに分布し、毎年約20人が感染します。
黄熱病
黄熱ウイルスを原因とする感染症です。
黄熱の症状には発熱、頭痛、背部痛、虚脱、悪心、嘔吐などがあり、重度になると腎障害、出血、黄疸などがあり死に至ることもあります。
効果的な治療方法はありませんが、ワクチンを接種することで予防が可能です。
なお、野口英世は黄熱の研究中に自らも黄熱に感染し亡くなりました。
クラミジアの一種のオウム病クラミジアを原因とする感染症です。
主にオウム病に感染した鳥の排泄物や羽毛を吸い込むことで感染します。なお、鳥以外の動物から感染することもあります。
オウム病の症状には、発熱、肺炎、気管支炎などを引き起こします。
予防のためのワクチンはありませんが、治療方法には各種抗生物質を投与する方法があります。
真正細菌であるスピロヘータの一種ボレリアを原因とする感染症です。
回帰熱に感染すると、発熱と熱が下がる時期を繰り返す特徴があります。
症状には発熱、頭痛、筋肉痛、結膜炎、黄疸などがあり、肝炎や脳出血などを引き起こす場合もあります。
また、治療を行わないと肝不全や脳出血などで死に至る場合もあります。
感染源には菌を保持するシラミやダニなどがあり、治療方法には各種抗生物質の投与が効果的です。
コクシエラ菌を原因とする感染症で、感染力が非常に強くコクシエラ菌を一つ吸い込んだだけでも感染する可能性があります。
症状には高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、咽頭痛などがあり肺炎や肝炎を引き起こす場合があります。
治療方法にはテトラサイクリンなどの抗菌薬の投与があります。
狂犬病ウイルスを原因とする感染症で、人間やイヌ以外の哺乳類も感染します。
症状には発熱、水を恐れる恐水症状、風を恐れる恐風症状、興奮、錯乱、マヒなどがあり、最終的には脳神経や筋肉の麻痺により呼吸困難などで死に至ります。
狂犬病の致死率は非常に高く、数例の回復者を除いてほぼ100%の感染者が死亡しています。
コクシジオイデス症の原因となる菌は、米国西南部、メキシコ西部、アルゼンチンの一部、ベネズエラの一部などの土中に分布しており、 コクシジオイデス症は古くから渓谷熱、砂漠リューマチ、砂漠熱などと呼ばれる風土病でした。
症状には発熱、腫瘍の形成、肺炎、髄膜炎などを引き起こし、場合によっては死に至ります。
サル痘ウイルスを原因とする感染症です。
発症すると、発疹、発熱、頭痛など天然痘にた症状が出て、致死率は約10%とされています。
ハンタウイルス属のウイルス(Hantaan virus、Dobrava virus、Seoul virus、Puumala virus、Prospect Hil、Sin Nombre virus)を原因とする感染症です。
症状には発熱、頭痛、腎不全、出血等があります。
炭疽症
炭疽症には以下の種類があります。
- 皮膚炭疽症
皮膚のキズから炭素菌が進入した状態で、発疹やカサブタができ、高熱が発生します。致死率は10~20%とされています。 - 肺炭疽症
炭素菌が肺に吸入された状態で、高熱や咳などが出て呼吸困難を引き起こします。未治療での致死率は90%以上とされています。 - 腸炭疽症
炭素菌が口から混入した状態で、高熱、嘔吐、腹痛、下痢等を引き起こします。致死率は25~50%とされています。
症状には高熱、発疹、リンパ節の腫脹等があり、場合によっては血の凝固や臓器不全で亡くなる場合があります。
胃の痛みのチャクラの湿疹
つつが虫病には古典型ツツガムシ病(山形県・秋田県・新潟県などで発生した風土病で、アカツツガムシにより発症)と、 新型ツツガムシ病(タテツツガムシやフトゲツツガムシにより発症)があります。
デングウイルスを原因とする感染症で、菌を持つネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊に刺されることで感染します。
症状には発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、腹痛、発疹などがあり、再感染した場合にはデング出血熱と呼ばれる症状になり顔の粘膜から出血を起こします。
鳥インフルエンザは通常鳥に感染しますが、感染者の状況や体質などにより人に感染する場合があります。
症状には発熱、呼吸器症状、下痢、多臓器不全等があり、場合によっては死にいたることもあります。
症状には発熱、頭痛、急性脳炎などがあり、死亡率は高く50%とされています。
Rickettsia属一種である日本紅斑熱リケッチアと呼ばれる菌を原因とする感染症です。
感染源は日本紅斑熱リケッチアを持つダニに刺されることで発症します。主に日本の関東以西の地域で発生しています。
症状には発熱、発疹、頭痛などがあり、極まれに死に至ることもあります。
フラビウイルス属の一種である日本脳炎ウイルスを原因とする感染症です。
日本脳炎ウイルス持つコガタアカイエカに刺されることで発症します。
症状には高熱、痙攣、意識障害、などがあり、致死率は約20%とされています。
現在は日本脳炎ワクチンの予防注射により、感染者は年間数人となっています。
ハンタウイルスを原因とする感染症で、アメリカ大陸に生息するげっ歯類から感染します。
症状には発熱、筋肉痛、悪寒、嘔吐、下痢などがあり、場合によって肺水腫を引き起こし呼吸困難などになりショック死する場合があります。 致死率は40~50%とされています。
症状には発熱、頭痛、筋肉痛、目眩、水泡の発生などがあり、全身の麻痺や肺虚脱(肺に空気が溜まること)などにより死亡することがあります。
初期の頃の死亡率は70%近く有りましたが、現在は治療法なども進歩しており死亡率は低下しています。
マルタ熱
ブルセラ属の細菌を原因とする感染症です。
様々な臓器や骨などに感染し、高熱、リンパ節の肥大、関節通、嘔吐、下痢、心内膜炎、髄膜炎などの症状を引き起こします。
治療法にはドキシサイクリン、ストレプトマイシン等の投与があります。
発疹チフスリケッチアを持つコロモジラミに刺されることで感染します。
症状には発熱、頭痛、悪寒、脱力感、嘔気、嘔吐、発疹などがあり、重症の場合には幻覚、錯覚、興奮などの精神神経症状が現れます。
治療方法にはテトラサイクリン系抗菌薬の投与があります。
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は非常に毒性が強く、致死量が0.7〜0.9μg(百万分の0.7~0.9グラム)とされています。
ボツリヌス症はボツリヌス毒素を含んだものを食べることで発生し、症状には身体のマヒ、呼吸困難などを引き起こします。
マラリア原虫を原因とする感染症で、マラリア原虫を持つハマダラカ等の蚊に刺されることで感染します。
症状には40度近い高熱、脳マラリア(マラリア原虫が赤血球に寄生する事で脳内の血管が詰まり神経症状が起こること)、 溶血(赤血球の破壊)などが起こり、場合によっては死に至ります。
治療方法には抗マラリア剤のニキーネ、クロロキン、メフロキン、ファンシダール、プリマキン等の投与があります。
野兎病菌であるFrancisella tularensisを原因とする感染症です。
野ウサギと接触することで感染します。
症状には発熱、頭痛、悪寒、嘔吐、リンパ節の腫れ、かまれた部位の化膿などがあり、場合によっては敗血症などで死亡する場合もあります。
治療方法には抗生物質の投与があり、予防方法にはワクチンの摂取などがあります。
ボレリア
真正細菌スピロヘータの一種であるボレリアを原因とする感染症です。
ボレリアを持つマダニに刺されることで感染します。
症状にはダニに刺された部分の腫れ、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫張、神経症状、心疾患、関節炎、筋肉炎などが発生します。
また感染してから数ヶ月から数年後に角膜炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎などになる場合もあります。
感染源はリッサウイルスに感染したコウモリで、このコウモリに噛まれることで発症します。
症状には発熱、倦怠感、コウモリに噛まれた部位の痛みや痒み等があり、重度になると中枢神経に症状が出て死に至ることも有ります。
リッサウイルス感染症の効果的な治療方法は無く、一部のリッサウイルスは狂犬病ワクチンにより予防が可能です。
ポンティアック熱の症状には発熱、悪寒、筋肉痛など。 レジオネラ肺炎には頭痛、高熱、胸痛などがあり、重度になると中枢神経系に症状が出て死に至ることもあります。
グラム陰性菌に感染することで発生する感染症で、人間以外にもほぼ全ての哺乳類に感染します。
レプトスピラ症には黄疸出血性レプトスピラ(ワイル病)、秋季レプトスピラ、イヌ型レプトスピラなどの種類があります。
中南米や東南アジアなどの熱帯と亜熱帯地域で発生し、症状には悪寒、発熱、頭痛などがあり、重度になると出血、黄疸、肝臓や腎臓の機能障害などが起こり、場合によっては死に至ることもあります。
治療方法には抗生物質の投与があり、予防方法にはワクチンの接種があります。
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治療方法には抗菌薬のメトロニダゾール、抗生物質のテトラサイクリンなどの投与があります。
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五類感染症に指定されている急性脳炎は、ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、 日本脳炎、ベネズエラ脳炎、リフトバレー熱を除くものとされています。
症状には発熱、頭痛、嘔気、嘔吐などがあり、重度になると様々な精神症状は意識症状が発生します。
クリプトスポリジウム属の単細胞生物の寄生が原因で発生する感染症で、腸などに障害が発生します。
感染者の便や、水、土などから感染します。
症状には下痢、腹痛、発熱などがあります。
異常プリオン(タンパク質から成る感染性因子)が脳内に入り込み中枢神経の変性疾患で脳機能障害を引きおこす感染症で、孤発性、医原性、遺伝性、変異型などの分類されます。
このうち感染症とされるのは医原性のクロイツフェルト・ヤコブ病で、異常プリオンに汚染された医療器具を使用したり、感染者からの角膜移植などで感染します。 そのためクロイツフェルト・ヤコブ病の感染者に接触しても病気が移ることはありません。
症状には認知症、視力低下、歩行障害などの脳機能障害で、発病すると1~2年で死に至ります。
症状には全身の痛みや腫脹、発熱、血圧低下などがあり、発病から数十時間で組織の壊死、急性肝不全、多機能不全、成人型呼吸窮迫症候群、 血液の凝固などが起こりショック死に至ることがあります。
発病から重症の状態になるまでが非常に短時間という特徴があり、治療にはペニシリン系の薬の投与が効果的とされています。
後天性免疫不全症候群
後天性免疫不全症候群という名称よりイズ(AIDS)での呼ばれ方が一般的です。
感染経路には性交による性的感染、輸血・麻薬の回しうち・医療事故・汚染された血液製剤の使用などによる血液感染、出産時の母子感染があります。
症状の初期には免疫力の低下から、体重の減少、下痢、発熱、披露、目眩、発疹、咳などがあり、後期になると23種のAIDS指標疾患 (カンジダ症、ガス壊疽、クリプトコッカス症、ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)、 コクシジオイデス症、ヒストプラズマ症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ脳症、 イソスポラ症、サルモネラ菌血症、サイトメガロウイルス感染症、化膿性細菌感染症、 帯状疱疹/単純ヘルペスウイルスなどヘルペスウイルス感染症、活動性結核 、 非定型抗酸菌症、反復性肺炎、リンパ性間質性肺炎・肺リンパ過形成、 カポジ肉腫、原発性脳リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性子宮頸癌、 進行性多巣性白質脳症、HIV脳症、HIV消耗性症候群)が発症しAIDS発症と判断されます。
ランブル鞭毛虫が消化器官に寄生することを原因とする感染症です。
症状には下痢、腹痛、体重の減少、胃腸炎などがあります。
症状には敗血症、発熱、粘膜や皮膚の出欠、関節炎、頭痛、髄膜炎などが現れます。
髄膜炎発症後に治療を行わない場合はほぼ100%死に至ります。
妊娠初期の妊婦が風疹ウイルスにより風疹に感染した場合、胎児に様々な影響や奇形をもたらす病気です。
胎児に起こる症状には心奇形、白内障や緑内障などの眼の異常、聴力障害、精神発達遅滞、 脳性まひ、低体重、糖尿病、間質性肺炎、血小板減少症などがあります。
梅毒トレポネーマを原因とする感染症で、性行為により感染するため性感染症にも分類されています。
梅毒の症状には陰部や口内へのシコリの発生、リンパ節の腫れ、発熱、赤い発疹、皮膚や筋肉や骨への腫瘍、臓器への腫瘍、神経や脳への障害などがあります。
治療方法にはペニシリン系の抗生物質の投与などが効果的です。
破傷風菌を原因とする感染症です。
破傷風は破傷風菌が作り出す毒素テタノスパスミンによるもので、神経毒であるテタノスパスミンは脳や神経に作用し、筋肉のマヒや痙攣を引き起こします。
症状として、筋肉の硬直、全身の痙攣などがあり、痙攣発作などで死にいたる場合があります。
破傷風の死亡率は約50%と非常に高いですが、三種混合ワクチンなどの接種により予防することが出来ます。
症状には、発熱、膿瘍、腹膜炎、敗血症などがあります。
症状には発熱や敗血症などがあります。
RSウイルス感染症の症状には発熱、鼻水、咳、気管支炎、肺炎などがあります。
プール熱
咽頭結膜炎
感染力は強く、口、鼻、目、喉の粘膜から感染します。
咽頭結膜熱の症状には40度近い高熱、結膜炎、扁桃腺炎などがあります。
インフルエンザウイルスを原因とする感染症で、流行性感冒(流感)などとも呼ばれることがあります。
インフルエンザの症状には高熱、筋肉痛、頭痛、悪寒、咳、腹痛、嘔吐、下痢などがあり、合併症として肺炎やインフルエンザ脳症があります。
治療方法にはタミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬の投与が効果的です。
予防方法にはインフルエンザワクチンの接種が効果的です。
溶連菌感染症
A群溶血性レンサ球菌は「溶連菌」とも呼ばれています。
症状には高熱、嘔吐、腹痛、喉の痛み、リンパ節や舌の腫れ(苺舌)、全身に赤い発疹などが起こります。
治療方法にはペニシリン系薬剤の投与が効果的です。
近年ではノロウイルスによる感染が増えています。
感染性胃腸炎の症状には発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などがあり、感染した菌・ウイルス・寄生虫により異なった症状が発生します。
アポロ病
アポロ11号が月から帰還した頃に世界的に大流行し、アポロ11号が月から持ち込んだ病気だというデマが広がったことで「アポロ病」とも呼ばれました。
急性出血性結膜炎の症状には結膜の炎症、目の痛み、頭痛、発熱などがあります。
症状には肺炎、発熱などがあります。
化膿性髄膜炎
細菌感染により発生する中枢神経系の感染症で、原因となる菌には大腸菌、B群レンサ球菌、インフルエンザ桿菌b型、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、 リステリアなど年代や基礎疾患により様々な菌があります。
症状には発熱、頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害などがあり、治療方法には抗菌薬や抗生物質の投与が効果的です。
水疱瘡
ヘルペスウイルス科の水痘・帯状疱疹ウイルスを原因とする感染症で、水疱瘡(みずぼうそう)としても知られています。
一度水痘を発症するとその後は感染しても発症することは殆どありません。
水痘・帯状疱疹ウイルスは強い感染力を持ち、空気感染や飛沫感染により感染します。
症状には発熱、倦怠感、全身の発疹などがあり、水痘・帯状疱疹ワクチンを接種することで予防が可能です。
性交などにより膣などの性器、尿道、口などの粘膜に感染します。
症状には尿道からの膿、女性はおりものが増える事があります。 治療をせず放置することで、男性は前立腺炎・副睾丸炎・肝炎など、女性は子宮頚管炎・子宮内膜炎・卵管炎・不妊・流産・早産の原因などに繋がります。 また、クラミジアに感染していると他の性行為感染症に感染する可能性が高くなります。
治療方法には抗生物質や抗菌剤の投与が効果的です。
ヘルペスウイルス感染症の症状には、性器周辺の水疱の発生やその周辺に痛みを生じます。
治療方法にはヘルペス剤の投与があります。
麻疹ウイルスを原因とする感染症で、通称「はしか」として知られています。
通常はしかは子供が感染することが多いですが成人でも感染し、2007年には南関東の大学などで流行し約1650人の患者が発生しました。
尖圭コンジローマの症状には陰茎・亀頭・陰嚢・肛門・小陰唇・大陰唇・膣内・会陰部・大腿。唇へのイボの発生があります。
なおイボは必ず発生するものではなく、イボが発生しても害は無い感染症です。。
コクサッキーウイルスA16・A4・5・9・10・B2・5、及びエンテロウイウルス71型が原因の感染症です。
手足口病の症状には手のひら・足の裏・口内や口の周りに水泡が発生します。
主に乳児や子供が感染しますが、成人になっても感染する場合があります。
リンゴ病
伝染性紅斑の症状には発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛等があり、感染後しばらくたつと身体に赤い斑紋が発生し、 頬がりんごのように赤くなるため「リンゴ病」とも呼ばれています。
突発性発疹
ヒトヘルペスウイルス6(HHV‐6)またはヒトヘルペスウイルス7(HHV‐7)を原因とする感染症です。
突発性発疹は0歳から1歳の子供に発生し、40度近い高熱とや発疹が現れ、まれに熱性痙攣を起こすことがあります。
グラム陰性桿菌の百日咳菌またはパラ百日咳菌が原因の感染症です。
百日咳の症状には発熱や咳発作などがあります。
小児期に行う三種混合ワクチンの接種により予防することが出来ます。
風疹ウイルスによる感染症で、発熱、斑点の発生、頸部リンパ節の腫脹、発疹などがあります。
また妊娠初期の妊婦が風疹に感染すると、胎児に影響の発生する先天性風疹症候群を発症します。
抗生物質であるペニシリンに耐性を持った肺炎球菌を原因とする感染症です。
症状には肺炎や敗血症、髄膜炎などがあります。
エンテロウイルス属のA群コクサッキーウイルスなどが原因となる感染症です。
ヘルパンギーナの症状には発熱、口内に水泡の発生などがあります。
夏期オリンピックが発生した年に流行するため「オリンピック熱」とも呼ばれています。
マイコプラズマ肺炎の症状には、発熱、頭痛、発疹などがあり、咳、喉の痛み、気管、気管支、細気管支、肺胞など呼吸器官に影響を及ぼします。
はしか
麻疹ウイルスを原因とする感染症で、空気感染・飛沫感染・接触感染と様々な感染経路を持ちます。
麻しんの症状には、高温の発熱、薄紅色の発疹、咳、鼻水、下痢などがあります。 また合併症として亜急性硬化性全脳炎やウイルス性脳炎、中耳炎、肺炎を引き起こすことがあります。
予防方法としては幼児期のワクチン予防接種があります。
ウイルス性髄膜炎
症状には発熱、頭痛、悪心、嘔吐などがあります。
症状には腸炎、敗血症、肺炎、下痢、肝機能障害など様々な感染症を引き起こします。
多剤耐性緑膿菌(MDRP)
症状には骨髄、気道、尿路、皮膚、軟部組織、耳、眼などに様々な感染症を引き起こし、敗血症になる場合もあります。
はやり目
アデノウイルス8型・19型・37型などを原因とし、結膜炎と角膜炎を引き起こします。
プールなどで感染し、治療方法には抗菌剤の点眼などがあります。
おたふく風邪
症状には耳下腺の膨張、発熱、頭痛などがあり、場合によっては髄膜炎、難聴、睾丸の肥大などがあります。
流行性耳下腺炎の効果的な治療方法はなく、予防方法には新三種混合ワクチン(MMRワクチン)の接種があります。
感染原因には性行為、オーラルセックス、出産時の母子感染などがあります。
淋菌感染症の症状としては粘膜の炎症があり、咽頭炎、尿道円、子宮頚管炎などを引き起こします。
感染率は30%程度で、予防方法に性行為を行わない事やコンドームの着用である程度感染を予防することが出来ます。
治療方法には抗生物質の投与を行います。
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